初、黒鳥のパ・ド・ドゥ踊る(動画付)

今日は初が中学3年生で、初めてパ・ド・ドゥを踊った時の話を書こうと思います

 

初が踊ったのは発表会のプログラム最後の4部で、「白鳥の湖」より抜粋で第3幕の黒鳥オディ-ルでした!

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【第3幕のあらすじ】

第2幕、夜の湖畔で悪魔ロットバルトの呪いで白鳥に変えられたオデット姫(夜だけ人間の姿に戻れていた)と出会い、恋に落ちたジークフリ-ト王子

真実の愛を誓ってくれる人だけが、この呪いを解けると聞かされ、オデット姫に愛を誓うことを約束し、翌日の花嫁を選ぶ舞踏会に来るよう言います

第3幕、王子の結婚相手を決める舞踏会の場面で、各国のお姫様を次々と断る王子の目の前に現れた悪魔ロットバルトと娘のオディ-ル(黒鳥)

このオディ-ル(黒鳥)オデット(白鳥)と瓜二つで、オデットが現れたと誤解した王子はみんなの前でオディ-ルに愛を誓ってしまいます

第4幕ではロットバルトを倒した王子ですが、他の女性に愛を誓ってしまった為、オデットの呪いは解けず、絶望した二人は湖に身を投げてしまいます。

※結末はハッピ-エンドのパタ-ンもあり、バレエ団によって違いがあります

 

話が飛びますが、茶々が踊った【コッペリア】は結婚式の場面で、演技というよりは祝福ム-ドの中、幸せの絶頂で華やかに踊るというのが重要でした

(お時間あれば茶々のパ・ド・ドゥの記事もご覧ください)

apichi.hatenablog.com

けれども白鳥の湖の第3幕は、物語要素が強くマイムもできないといけません

そういう意味で初は、お芝居も必要なよりプロの舞台に近い体験ができたのだと思います

普段コンク-ルなどで踊るヴァリアシオンは、ソリストが踊る1~2分の踊りを切り取った部分を踊ります

この時技術だけでなく、お姫様の役ならそれらしい振舞など、物語の背景を考えながら踊れるよう練習はしますが、たった1~2分の時間でそれを表現するなんて難しい事だと思います 

今回は3幕だけでしたが、物語の流れの中でのパ・ド・ドゥを踊れたことは、イメ-ジも湧いたし、とても勉強になったと初は言っています

 

youtu.be

男性と組むことに関しては、茶々から”アダ-ジヨは男性がしっかりホールドしてくれて、楽に踊らせてくれるから”という話を聞かされていたのですが、初の感覚ではそうでもなかったそうです

初の場合、割りと自力で踊っていたらしく、相手との呼吸も合わせなければいけないので気も使い、体力的にも大変だったらしくて、、、

なので逆にヴァリアシオンは、気兼ねなく自由に踊れたみたいですが

体力的なことや技術、年齢、性格もそれぞれなので、いくら話を聞いても頭でっかちになるだけで分からない事の方が多く、”百聞は一見に如かず” やっぱり経験してみるのが一番ですね!

 

とにかく初にとっても初めてのパ・ド・ドゥは、普段のレッスンでは学べないことを沢山学べた貴重な経験になったと思います!