脱ステロイド・・其の三(プロトピック)

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江は小さい頃から皮膚が弱くステロイドの入った塗り薬を使用していました

 

けれども徐々に効き目が悪くなり、ある日病院から強い飲み薬を処方され一時はきれいになったものの、薬の効き目がなくなると以前より酷い状態に

ステロイドの怖さを目の当たりにし、血迷った私は脱ステロイドという選択をすることになるのですが、、、

 

(前回の記事、よろしければご覧になってください)

apichi.hatenablog.com

脱ステロイドを決めてから、まず漢方薬を試みたのですが漢方薬に即効性を求めるのは無理な話で、江の症状は酷くなる一方で

次に目を付けたプロトピックを使った治療をするため、Aクリニックへ駆け込むことに

 

プロトピックは皮膚が化膿している状態では使用できません

まずは皮膚の状態を良くするために、炎症を抑える薬を塗って包帯で保護する処置を平日は夜のみ、休日は1日3回繰り返し、1ヶ月以上かかってようやっとプロトピックが使えるようになりました

 

ここでプロトピック軟膏とはどんなものか、また使用方法を簡単に説明しておきます

 

【メリット】

プロトピック軟膏はステロイド外用薬とは別の薬で、プロトピック軟膏の有効成分の粒はステロイド外用薬より比較的大きいため、皮膚の状態の悪いところからは吸収されますが、正常な部分には影響がほとんどないそうです

ステロイドと違ってピンポイントで効いてくれるのは良いことだと思います

 

【デメリット】

使い始めには、プロトピック軟膏を塗ったところがヒリヒリしたりほてったり、痒くなったりするなど刺激を感じることがあります

皮膚が化膿していたり掻きむしった部分には塗れず、悪い状態の皮膚に塗ると刺激を強く感じるため、ある程度きれいな状態にしないといけません

通常は塗り続けると1週間ほどでその刺激は感じられなくなってくるそうです

見た目はきれいでも触るとザラザラするという部分に使用する場合、プロトピックの効果を最大限引き出せるのでしょう

しかし江のように痒みで掻きむしっている皮膚には効果は薄かったのではないかと思います

 

【使用方法】

大人の人差し指の先端から第一関節までの長さの量を成人の手のひら一枚分の面積に塗るようにします

最初はどういう皮膚の状態なら塗っていいのか判断するのも難しく(微妙な皮膚の状態に塗ってもいいのか見極めができなくて)、塗る量や範囲もかなり細かく注意されたので、とても神経質になっていた気がします

参考:「プロトピック軟膏ってどんなくすり」
https://www.maruho.co.jp/medical/toolorder/file/tool/5001408002.pdf

(詳しく知りたい方は参考にしてみてください)

 

江の場合もプロトピック軟膏を塗り始めると、痒みが酷くなったそうです

そしてプロトピックを使い始めて少しした時点から、薬を塗るのも本人に任せるようになり、本人曰く、「痒みが酷いと塗ったり塗らなかったりしていた」と言っています

薬の使いかたとしては典型的な良くない例ですよね

それでも皮膚の状態は少しずつ改善していたこともあり、私も安心しきっていて、、、

今思うとホント駄目駄目でした!

薬を塗るのならきちんと私が管理をして、正しい使用方法で続けさせるべきだったのに

なので結果、プロトピックが効いていたというよりも(全くないとは言えませんが)時間と共に症状が良くなっていったというのが本音です

 

Aクリニックへはその後も定期的に通っていて、ほんとに少しづつではありますが改善し、何となく油断をしていた時に2回目のXデ-はやってきました!

江が小学校卒業の記念にと、お友達とディズニーランドへ行った日でした

夕方帰って来た江が、玄関で帽子を脱ぎながら「ママ、顔がこんなになっちゃった!」と言った顔は別人のようになっていました

まぶたは腫れあがり、顔もパンパンで耳は2倍の大きさになりブヨブヨとしていて、見る影もありませんでした

この時期、ディズニーランドに吹く海風に乗って花粉も多く舞っていたのでしょう、紫外線も良くなかったのかもしれません!

いろいろ考えても後の祭りで、とにかくお風呂に入れて花粉を取り除き消毒、抗生物質の入った軟膏、亜鉛華を塗って包帯でぐるぐる巻きに

半年前の悪夢がよみがえってきました!

翌日は体液も出てきて外へ出られる状態ではなかったので、1日3回包帯を取り替えて次の日病院へ

この時の症状は顔が主で、ステロイド軟膏をもらい3日もすると腫れがひいてきて元の状態に戻りホッとしたのを覚えています

 

少し症状が良くなってくるとすっかり放置してしまい、ホントに懲りない私です!

今ならこの時の私に、きちんと完治するまで正しい使用方法で薬を使うよう言ってあげたいですが、当時の状況としては子供は他にもいるし日常生活を送っていくなか、江だけに構ってられなかったというのも事実で

 

3度目のXデ-はまた別の記事で・・・